【連載】さよなら、メルシー。

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東日本大震災が起き2011年8月21日にオープンし、2018年で7年間走り続けた「merci」の第1章が幕を閉じる—–。

この原稿を書いているのは7月7日午前1時8分。少し夜更かししてますね。家族も眠っています。
今、僕は自分自身の本音を語ることにしました。心から正直な気持ちです。
これを書いたことで、なんと言われるかはわかりません。ただ、正直に生きたいと思い綴ることにしました。

「merci」の成長という呪縛

まず、僕はお客様に感謝したい。この絶不調と言われるファッション界で7年間成長しつづけることができたのは、間違いなくお客様が「merci」を利用してくれたからです。お客様がいなければ、僕たちが存在していることはあり得ませんでした。事実として「merci」は、7年間毎年売り上げは伸び続けています。

忙しくなるにつれて、個人事業主から法人化して株式会社になりました。
ウチで働きたいと言ってくれる人が沢山増えてきて、正社員雇用も始まり、なんと大学生の新卒採用もはじまりました。

明らかにオープン当初より、僕たちの生活環境は明らかに良くなりました。
ところがどうだろう。これは本当に私たちを幸福にしているのだろうか。
僕らは成長し続ける「merci」が、いつしか頭の中で重圧になってしまっていました。

「未来」というフィクションに生きる

▼オープン当初7年前くらいの「merci」▼

妻と二人で学生の時から追いかけてきた夢を持って始めた小さなお店は、いつしか「未来」というフィクションを追いかけることに必死になって、目の前に存在している「現実」というノンフィクションには不安が無くなりません。

成長しているから必死に整えていかないと!汗
会社の環境を良くして社員満足度を上げないと!汗
今の状況をキープしないとお客様がガッカリしちゃう!汗

安心するために、必死に未来の計画を練って、練って、練って、練って。。。少しズレたらすぐに修正して、修正して。
いつしか、僕自身が「未来」というフィクションの中に生きるようになっていました。
カラだは今この現実にあるはずなのに、心と頭が「未来」にいる感覚です。乖離してるんです。

僕たちが不安を感じるのは「未来」を考えているとき

「未来」を考えるときはドキドキワクワクするときもある。
だけど、実をいうと僕たちは「未来」を考えるときに不安を感じることが多いのです。

何年も先のことだろうと、1分後のことだろうと、意識が今ここから離れているということ。
こんな状態にあるとき、僕たちは「予測」したり「先入観」に囚われたりしてしまうのではないでしょうか。

「きっとこうなるだろうから、こうしないといけない。」というレールに縛られてしまい、いつしか不確かな「未来」のために、今を犠牲にするようになっていくのです。

「未来」を考えることを止めてはいけません。夢や理想に向かって「未来」を意図的に創っていくことはとても重要なことです。
ただし、その「未来」というフィクションのために、今を疎かにはしてはいけないということだと感じてます。

自分自身を精一杯表現する

今、僕にも、「merci」にも、圧倒的に足りないものは【美意識】です。

僕たちが今、ここにいることに感謝して、自分自身を精一杯表現する。
ありのままの今に感謝して、ありのままの自分に感謝して、今この瞬間を愛して表現する【美意識】が必要です。

「merci」がオープンした当初のように、自分たちが表現したいことを精一杯表現して、想いを伝えて、自分たちが今に熱狂する。
自分たちが表現した【美意識】を常に大切に今を生きることが大切だと感じました。

売れるかな?売れないかな?の判断ではなく、この作品が絶対に美しい!という判断。

人は生きる意味を探し続ける。

僕たちは、つねに生きることの意味を探しています。だけど、どんなに探し求めても、生きている意味を見つけることなんてできません。
なぜなら、おそらくですが、僕たちが本当に探しているのは、今、この瞬間に、ここに自分が生きているという実感なのではないでしょうか。

僕は目が覚めたのです。僕がやりたいのは、この「merci」とは少し違う。
もっと僕自身がワクワクする場所にする。

僕たちには自由がある。

僕にはつねに自由がある。自分で自分の道を選択できる自由。
「未来」というフィクションのために、今を創っていくのではなく、今この瞬間を美しくするファッションをしたい。

社長なんて肩書はどうでもいい。
僕は社長がしたくてファッションの道に来たんじゃなくて、表現したい世界観があってファッションの道を歩みだしたんです。
結果的に社長という立場になっているだけです。(社長業は勿論シッカリとしますよ)

いつしか”現場”という今現実から足が遠のいて、「未来」というフィクションの中で生きる選択をしてしまっていた自分を責めるのではなくって(それも大事)、お客様が熱狂する前に、自分自身が熱狂する空間を創っていきたい。

「さよなら、メルシー」

こんな想いがあって、7年間走り続けた「merci」の第1章を幕を閉じます。

今、僕は自分自身の本音を語らせてもらいました。
なんと言われるかはわかりませんが、自分の感性に正直に、いつまでも心が躍るライフスタイルをしたいです。

僕たちの想いから、内装など一新して、「merci」の第2章を歩んでいきます。
リニューアルする「merci」にどうぞご期待ください。

【連載】メルシーは終わりか始まりか?

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【連載】さよならメルシーは、私の小さな冒険の始まり。

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”さよなら”SALE 開催中です。

東日本大震災が起きた2011年。
その年の8月21日にオープンし、7年間走り続けてきた「merci」の第1章が幕を閉じます。

自分たちが表現したいことを、精一杯表現して、想いを伝えて、自分たちが熱狂する。
「merci」がOPENした当初のように。

そんな想いから「merci」は9月からリニューアル&移転し、新たに第2章を歩んでいきます。

現在のショップでは最後となる”さよなら”セールを開催中です。

店頭&Web 同時開催中です

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producer 松田潤

producer 松田潤

CEO / Producermerci
株式会社メルシー代表取締役社長と、個人としてクリエイティブディレクターという2つの顔があります。 大阪の高校を卒業後、大阪モード学園でファッションを学びました。 昔からオタク気質で、気になったらスグ調べものをするクセがあります。 週末に小学5年生の娘と2人でモーニングをするのも好きです。

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